• いくぜ!年金!

「え〜、今日は『いくぜ年金!!』って言いたかったんですが、結局言えませんでした(エー)だってやっぱり恥ずかしくて…」
(歓声)
「本当はね、堂々とこういう風に『いくぜ!ね〜んき〜ん!!』(くじら光線みたいなポーズ)みたいなのがやりたかったんだけどね」
(歓声)
「でも、結局大阪では出来ずに終わってしまいました。なので、残りの愛知と福岡でやれたらいいな〜と思います」
(エー+やってーの大合唱)
「ちょ、ちょっと待って、えー今日帰った後で『黒うさぎ』あるの聞いて欲しいんですが、『黒うさぎ』では大阪は言えなかったことになってるからね(笑)あとそれと、ゆかりはコンサートやる前から『楽しかった〜』みたいなことが上手く言えないので、『来てくれた人あ、ありが…とうございました』みたいな妙なテンションになってるかもしれないけど、変に思わないで下さいね(笑)

  • 信じない

ゆかりん結婚して〜」「俺と〜」
「(笑 みんなそう言うけど、ゆかりは信じないもん」
(エー)
「だってみんなどうせあれでしょ?なんか『今日ゆかりイベだけどどうする?』『大丈夫だよ。回せるよね』みたいなこと言ってるんでしょ(笑)だからゆかりは信じないもーん。ゆかりは誰も信じない」
(エー)
「ほらそうやってすぐ『エー』って言うけど、そうやって今『エー』って言った人ほどそういうことしてるんだからね(笑)きっと本当にゆかりのことを思ってくれている人は静かにうんうんって頷いてくれてるはずだもんね。」
「そんな冷たい大阪の人たちですが(エーーーー)うるさいなーもう(笑 じゃあ今度大阪に来るときまでにはもう少しゆかりに優しくなっていてね」
(歓声)
「えー、今日は本当にみんなと楽しい時間を過ごすことが出来て嬉しかったです。もしまた大阪に来ることができたら、そのときはぜひ遊びに来て欲しいと思います。今日はどうもありがとうございました〜」
(大歓声)

  • エンディング

ラスト曲終了後、ステージ右端まで行き順に手を振っていくゆかりん。1歩ずつ立ち止まっては本当に長い時間、こちらを見て手を振ってくれた。ゆかりんが離れていくと一旦はみんな座り始めたけれど、すぐに周りから拍手が起こり、僕も立って泣きそうになりながら、いいなあ、あたたかいなと思って拍手をしていた。5分か10分か分からなかったけれど、会場全体が拍手に包まれる中でゆかりんは手を振り続けた。最後の投げキッスをして袖に消えていくまで拍手は鳴り止まなかった。


最後に明るくなってから三本締めがあった。三本締めは「コンサートツアー」となっている以上、最後の福岡の特権だし、他の会場でするのはおかしいという指摘も正しい。けれど三本締めはあくまで自然発生的なものであり(最初に始めるのは同じ人たちかもしれないけが)、これはコンサートの成功なしではありえない。特に今回は僕は(初めてだったけれど)個人としてでなく、観客全体とゆかりんが一体となって紡ぎ出したコンサートだったと感じた。今回集まった2500人弱の観客が、全く同じメンバーで再び集まることは2度とないし、「田村ゆかり Concert Tour 2006 * fancy baby doll * 」の「大阪公演」も2度とない。一期一会の仲間たちと、一度きりの夢の時間を過ごし、それになんと言っても田村ゆかりという観客全員が応援する女性が笑ってくれた。これを形はどうであれ祝わない方が不思議ではないだろうか。


これまで何度もゆかりんのライブに参加している人は気に食わないかもしれない。それはやはり何度もライブを経験して余裕というものが出てくると、どうしても嫌なことも目についてきてしまうものだから。そうなるとライブが楽しくなくなり、惰性だけで参加するというようなことも起こってくる。けれどそんな人たちに、あの初めて参加したときの熱い気持ちを思い出して欲しいなどと言うのではない。なぜならそういった周りの見えない新参こそがあなたたちにとっては一番気に障る存在であろうし、僕のように分かったような口調で勝手なことを言われるのはもっと腹が立つだろう。けれど知っておいてほしい。ゆかりんのファンも増え、マナーの悪い人間も増えてきている今が転換期であることを。今こそあなたたちのような「大人」が必要とされていることを。ライブっていうのは楽しけりゃいい。こっちは金払ってるんだから当たり前だろ?なんてことを考えている新参に、一番感動する方法を伝えてやらなければいけないことを…




最後はなんか江國香織よしもとばななみたいなヌルい感傷的な理想論になってしまいましたが、要するに言いたかったことはただ1つ

「ゆかり最高。愛してる」(エ